2017年03月06日

この本が学生時代にあれば……

山崎元著「偏差値「10」の差を逆転する 時間と努力の投資理論 」星海社新書、¥994

よい本でした! あとがきで、筆者が
われながら、ずいぶん役に立つ本ができた! はなはだ手前味噌ながら、これが本書の自己評価だ。かなわぬことだが、学生時代にこの本を読むことができたなら、筆者自身の人生はもっと有意義だったにちがいない。(p.281)
と述べているとおり、子どもに読ませてやりたいと思いました。偏差値の差は10なんてものじゃありませんけど(笑)。一方、先ほどの引用は、
だが、それは同時に、本書が、筆者にとってほろ苦い反省の書でもあることを意味している。(p.281)
と続きます。まさに、私自身が、振り返って反省の海におぼれそうになります。

多くの部分に共感しながら読みました。最初に就職した会社では、私が「一橋大学と学習院大学の差」の、まさに学習院にたとえられるようなポジションにいましたので(笑)。会社によっては(特に銀行)、最初から偏差値10以上の差が埋まらないところがあるので、要注意です。
偏差値がそう高くない大学からも、大手の銀行には年に1、2人くらい内定を取る学生がおり、彼らは、就職活動の成功者として嬉しそうにしているのだが、彼らにとって、将来の長きにわたって出身大学が重いハンディキャップになることを想像すると、筆者は教師として憂鬱だった。 (p.31)

私は銀行には勤めませんでしたけど、似たようなことはどこの会社にもあるでしょう。最初に勤めた会社には、こういうことがありましたね。私が今勤めている会社にはないですけど(笑)。

さて、共感した部分はたくさんあります。
誠実に見え、聡明であり、本人も元気な上に他人をも元気づけ、かつ愛嬌を持つことができるか。これは長い人生をかけてもなかなか完成に至らない道だが、しかしそれを学生時代から意識しておくことは決して無意味ではない。 (p.150)
など、自分自身いまだに発展途上です。しかし、この本に書かれているようなことを知らないでいることと、やらないまでも知っているのとでは大きな違いがあると思います。子どもはたぶんサラリーマンになると思うのですが、「そういえばあの本に書いてあったな」と将来感じられたらよいだろうと思います。

どのみち将来スーツを着る仕事を希望するのなら、就活のときにいきなりスーツやワイシャツ、ネクタイを揃えるのではなく、1〜2年生のうちからスーツを着る機会を意識的に作ってスーツに慣れておくのが上策だ。 (p.87)

大学生になると高校とは違うレベルの人間関係が生まれてくるのだが、実はそれは社会人になってからも持ち越されることが多い。そのため、大学ではどういう人間関係を築くか、あるいは人間関係に関わる能力をどのくらい高められるかは、大学4年間の大きな課題だと理解しておくべきだ。 (p.143)

これは筆者の考えだが、「自分か何者であるか」ということを話を盛り気味にアピールするよりも、ごくごく素直に、「相手に対して深い興味を持っている」という姿勢を打ち出したほうがいい。 (p.216)


一つだけ。誤植というのでしょうか、PCの変換ミスのようなまちがいが何か所かありました。最初は気のせいかと思いましたが、なかほどのところでしたか、「手迷惑」といったことばが出てきたり、「、。」と続く箇所があったりしました。残念。初版だからでしょうけど、校正の方がもう少し注意して見ていらっしゃればと思います。最低でも3箇所はおかしなところがあったように思います。

偏差値「10」の差を逆転する 時間と努力の投資理論 (星海社新書) -
偏差値「10」の差を逆転する 時間と努力の投資理論 (星海社新書) -
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2017年03月02日

私が悪い訳ではない! はず……

今年は本を買わないと宣言したのですが、2月はKindleで谷口ジローを大人買いしてしまい、今年の書籍累計購入金額がすでに13,000円を超えてしまいました。まあ、谷口ジローが亡くなったのはしょうがないですよね。悪いのは私ではない。谷口ジローが魅力的であること、おもしろそうな本がたくさんあることが悪いのです(笑)。

そのほかには、新書を2冊購入しました。一つは、大村大次郎著「金持ちのヤバい資産形成術 (中公新書ラクレ) - 」、もう一冊は山崎元著「偏差値「10」の差を逆転する 時間と努力の投資理論 (星海社新書) - 」です。山崎さんの本については、いずれブログに書こうと思っています。私は山崎元さんの書かれたものが好きです。著作やブログを通して、人間性がよく伝わってきますが、考えかたに共感することがとても多くあり、信頼できると思っています。

今年、すでに山崎元さんの著作は2冊目でして、先に「確定拠出年金の教科書 - 」を読んでいます。こちらもおもしろく、近いうちにブログに書こうと思っています。確定拠出型年金については、すでに山崎さんのブログなどでいろいろ私も勉強しており、はじめて10年になります。結果的に、山崎さんの勧めるとおりの運用をすでにおこなっています。帯に『確定拠出年金の運用は「合理的」に一つに決まる』とあるとおりで、他の選択肢は少なくとも私にはありませんでした。山崎さんの、投資に関するこれまでの主張と同じですので、当然なのですけどね(笑)。以前と比べて、最近は山崎さんの著作はほとんど読んでいなかったのですが、変わらぬ主張をなさっているので安心しました。10年やそこらで、変わるような運用方針ではないということです。

金持ちのヤバい資産形成術 (中公新書ラクレ) -
金持ちのヤバい資産形成術 (中公新書ラクレ) -

偏差値「10」の差を逆転する 時間と努力の投資理論 (星海社新書) -
偏差値「10」の差を逆転する 時間と努力の投資理論 (星海社新書) -

確定拠出年金の教科書 -
確定拠出年金の教科書 -
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2017年02月26日

追悼 谷口ジロー

好きなマンガ家、いろいろいるのですが、なかなか読んでいなかった谷口ジロー、2月11日になくなられたと報道がありました。

熱心な読者ではないのですが、それでもこれまでに、「神々の山嶺 文庫版 コミック 全5巻完結セット 」、「歩くひと」、「新装版『坊っちゃん』の時代」などは好きで読んでいました。

「原作が別にあって、マンガを描く人」というイメージが強く、最初はそこから入りました。とくに関川夏央氏とのコンビがめだっていて、「坊ちゃんの時代」は図書館においてあったこともあり、何度か読んだ覚えがあります。

絵がうまく、とても緻密なマンガを描かれる、ていねいなマンガ家という印象でした。「動物もの」はこれまでに読んでいませんでしたが、「シートン : 1 (アクションコミックス)」などはぜひ今後読んでみたいと思います。

気がつくと、19日までの3日間限定で双葉社の本がKindleで50%ポイント還元としてフェアをしていましたので、まとめて10冊ぐらい購入しています。坊ちゃんの時代は、よい機会ですので全巻そろえました。あとは「事件屋稼業 : 1 (アクションコミックス)」、たまったポイントで「サムライ・ノングラータ 上巻」を購入しています。

米原万里さんといい、亡くなってから買いはじめるというパターン(それまでも読んでいたけど)、存命のうちに買っとけよと思いますが(笑)、それでも新しい出会いがあり、よかったと思っています。これからまた何年もかけて、集めて、読んでいきたいと思います。

神々の山嶺 文庫版 コミック 全5巻完結セット (集英社文庫―コミック版) -
神々の山嶺 文庫版 コミック 全5巻完結セット (集英社文庫―コミック版) -

歩くひと -
歩くひと -

坊っちゃんの時代 : 1 (アクションコミックス) -
坊っちゃんの時代 : 1 (アクションコミックス) -

シートン : 1 (アクションコミックス) -
シートン : 1 (アクションコミックス) -

事件屋稼業 : 1 (アクションコミックス) -
事件屋稼業 : 1 (アクションコミックス) -

サムライ・ノングラータ 上巻 -
サムライ・ノングラータ 上巻 -
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2017年02月20日

「平和と紛争学」という学問。

伊勢ア 賢治著「テロリストは日本の「何」を見ているのか」幻冬舎新書、¥864

アメリカ合衆国の第45代大統領に就任したトランプ大統領。就任前から現在にいたるまで、さまざまな問題を引き起こし、アメリカのみならず世界中を混乱に陥れていると言えるようです。保護主義的な政策はうまくいかず、アメリカの凋落がいっそう深まるのではないかと私は思っています。損をするのはアメリカなのではないかなと思っています。移民の制限も、うまくいくはずがない。

それはともかくとして、私はトランプ大統領に期待していることがあります。それは、日米関係がまっとうなものになること。日本で、沖縄だけが「一人負け」の状態をいつまでも放置していてよい訳がない。でも沖縄以外の地に基地を移転することには反対。そんな議論の中で、トランプ大統領が「日本はもっと経費を負担しろ」と言い出した。これは、実はよい機会なのではないかと思います。米軍関係者などによる事件が起きるたび、日米地位協定のような、納得しがたい状態が続いてよい訳がない。中国の海洋進出、あるいはいわゆる「台湾有事」を考えたときに、沖縄が戦略的に最適な場所にあることは、その通りなのでしょう。有事の際に佐世保や岩国から出るより、沖縄から出るほうがよいのだろうと。しかし、沖縄の人が犠牲になる「事件」が起きるたび、「これはまちがっている」と思います。犯罪者が正当な裁きを受けず、アメリカへ帰って行ってしまうのは、明治初期の不平等条約のころと変わっていないと強く思います。これを機会に、日本の米軍基地に対する経済的負担を増やさず、沖縄の負担を減らすようになってほしいと願っています。

さて、この「テロリストは日本の「何」を見ているのか 無限テロリズムと日本人 (幻冬舎新書) - 」です。無限連鎖を続けているように見えるグローバルテロリズム。世界中を巻き込む大きな戦争は起こりにくくなっている一方で、恐怖をまき散らす「テロリズム」はなくなる気配がいっこうにない。一方、日本はすでにISなどから敵対視されている上、多くの原発を抱えてかなり危険な状態で放置されている。その中で日本ができることは何かを問い、考察しています。ゲリラに勝つために、民衆をこちら側に引きつける。そして、民衆が自らの安全と将来を任せられる優秀な傀儡政権を作ること。そのための米軍のふるまいを定めた「COIN アメリカ陸軍・海兵隊のフィールドマニュアル:Counter Insurgency)」、すなわち「対インサージェント軍事ドクトリン」の日本版を筆者は提唱しています。それは、日本がアフガニスタンでやっていたこと。安倍政権がアメリカの「手先」に陥らず、独自の日本外交を進めていけるよう期待しています。

メモ。
結局、原因は、「資源」の消費を可能にする「グローバル経済」なのです。自由主義経済は、必ず格差を生みます。それが国内で完結していれば、構造の犠牲となる下層は容易に可視化でき、福祉政策等のセーフティーネットの整備へと向かうのでしょうが、グローバル経済下では、その下層は可視化するには広すぎるのです。以後五智のいい生活を守りたい消費者の防衛意識は、彼らを都合の悪い現実から目を背けさせてしまう。情報や経済のグローバル化は、昔ならその地域に限定されていた「不満」をも国境を越えてグローバル化する。そして同時に、IS的なものを利してゆくのです。 (p.102)
軍事的に勝利できないとわかったグローバルテロリズムの時代を生き抜くには、「あちら側」のなかに「まともな敵」を見出して味方にしてゆくしか道がないのです。このなかで、私たちの「自由」の価値観をどうするのか? この問題から我々はもう逃げられないのです。 (p.118)
ただひたすら憎悪と復讐の感情にかられてテロリズムに対処すると、それを徹底して排除する方向に向かいます。しかし、そのテロの主謀が、ある宗教や宗派や民族などの属性で括られると、私たちは往々にして、その属性全体を嫌悪する傾向があります。ここが問題なのです。なぜなら、インサージェンシーであるテロリズムは、その属性を持つ民衆の中に巣くうからです。我々の攻撃には、こういう民衆を傷つけるリスクが、いつもつきまとう。だから、攻撃すればするほど、敵が増えてゆくという悪循環が止まらないのです。 (p.119)
つまり、人権とは普遍的な価値ではなく、時と場合によって都合よく使われるものだということです。これが思想としての、人権の限界なのかもしれません。 (p.126)
イスラム法には、欧米流の人権の考え方がありません。(中略)そういうのを見るにつけ、人権思想もまた一つの「宗教」なのだと思います。 (p.127)
狭い地球の上で私たちが生き延びていくには、たとえ軸になる価値観を共有できない人間が隣にいても、それを認める必要があります。そのことを学習すべき時期に来ている気がします。 (p.128)
抗体を身につける究極の方策なんてありません。でも、その抗体の「低下」をあらかじめ感知することは、ある程度、できると思います。(改行)それは、障害者やLGBT(性的少数派)、そして特定の宗教宗派など、いわゆるマイノリティへの攻撃、そして「ふつう」であることへの過剰な意識の高まりなどに注意することです。 (p.135)
この分野の学術的な発展には、優良な移民・難民を積極的に受け入れる必要があります。そういった人材が教師となり、そしてジャパンCOINの担い手となる。それには、まず、彼らが敬愛し、信頼し、忠誠心を持てる民族に日本人がならないとダメなのです。 (p.200)


テロリストは日本の「何」を見ているのか 無限テロリズムと日本人 (幻冬舎新書) -
テロリストは日本の「何」を見ているのか 無限テロリズムと日本人 (幻冬舎新書) -
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2017年02月14日

確定申告の書類を作った。

面倒くさくてしばらくしていなかった時期もあったのですが、去年から復活。

寄付をしているので、税金が戻ってくるのは確実なのですが、していなかった。去年も2件の寄付のうち、1件は領収書を探すのが面倒くさくて止めました(笑)。今年はきちんと申告する。

領収書がこの時期に届くので、書類がそろった時点で、2月16日の提出開始とは無関係にやってしまえばよいことに気づき、すぐに取りかかりました。税金の戻しは去年より数千円増える! という訳で、書類はすぐに完成。16日から提出が可能になりますが、休みの関係で提出するのは来週。すぐに出してしまえるよう、カレンダに記入しておきます。

毎年、3月に入ると、父の確定申告の手伝いをします。つまり次は父の確定申告。基本的には書類を作るだけなのですが、父からデータはいつもぎりぎりになってやってくるので、できればもう少し早くいただきたいと思っているのですが、なかなか言い出せません。書類の作成は年を追うごとに慣れてきていますので、作りはじめさえすればすぐにできますケド…… この時期、行事がいろいろ重なりますので、うまくコントロールしながら遅れずに作っていきたいと思います。
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