2008年04月30日

伝わる・揺さぶる! 文章を書く その2

山田ズーニー著「伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)」、PHP新書、¥693
昨日に引き続きです。

 実践編では、いくつかのシチュエーションを掲げて、具体的にどんな文章を、どのように書いたらよいかを示しています。上司の説得、お願い文、謝罪文など、考えかたを示し、文章の実例を示していきます。議事録の取りかたは私には特に参考になりました。

 ところで、本書の冒頭には、小論文の指導で「考える」ことを手がかりにしていくことで、文章が劇的に変化する例が取り上げられています。私もそうですが、だいたい「考える」ことを苦手にしている人は多い、といいますか「考える」習慣がないために、どう「考えて」よいかわからない人というのは多いのではないかと思います。私は「もっと考えて行動しろ」などといわれることがありますが、少なくとも自分がその言葉を使いたいときには、それがどういうことか具体的に示してやることが大切かなと思っています。具体的には示さないで、まさに「考えさせる」ほうがよいのかもしれませんが、「考えかた」がわからないことはよくあります(笑)。結局、文章を書くというのは、「考える」行為に他なりません。自分の考え、どうなってほしいか、何を書くか、自分や相手の立場、こういったことを考えた上で、論拠を探し、自分の根本思想に忠実なかたちで示す。

 本書の最後のほうで、「文章を書く上でも、正直は、最も有効な戦略だと、私は思う」(p.220)とあります。いい文章だなと思うのは、結局、その人自身がよく現れている部分です。事務系の仕事をしていると、文書を書く機会というのは日に何度となく訪れます。だいたいは前例踏襲でパッパと作ってしまうのですが、私が苦手なのはたとえば礼状を書くようなケースです。私の隣に座っているのは少し年上の女性で、このかた、ときどき誤字や「てにをは」をまちがったりされるのですけど、でもすごくいい文章を書かれるのです。この女性に知識量や描写力では勝っても、「伝わる」文章はかなわないと、いつも思います。本当は私もそういう文章が書きたいのですが、まだまだ……
 今私は、自分の「正直」な気持ちを言葉にできるようにしたいと考えています。自分にできる方法で。背伸びせず、愚直に。

posted by zxcvaq at 06:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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