2013年11月12日

男気を見せる。ミケル・エチャリ他著「日本サッカースカウティング127選手」

これはおもしろい。

ミケル・エチャリ、小宮良之著「日本サッカースカウティング127選手」東邦出版、1,500円

エチャリというかた、スペインのフットボール界でも最高のスカウティング能力を持つとのこと。グアルディオラが2003年にバルサのGMとして指名されたとき、「技術部門責任者」として彼に熱いラブコールを送った、ということですから、かなりの人物なのでしょう。

しかし、肩書きをどれだけ聞いてもよくわからない。

ですから、話半分で読みはじめたのですが。

「2003年UAEワールドユースで川島永嗣、今野泰幸らを擁したチームの試合を見て以来、”戦術的には物足りないが、技術と組織力の質はとても高い”と日本サッカーに関心を抱くようになった」(p.9)

とのことで、まあ日本サッカーを「ヨイショ」する提灯記事をNumberに載せてたのか、ぐらいにしか考えなかったのですが。

この本をすばらしいと思ったのは、
「フットボールは1人では勝てず、仲間とともに戦う作法を身につけさせる」(p.36)
そして、
選手に求められる素養とは、技術や体力よりも、心の力である。私のスカウティングは、“男として戦えているか”が根底にある。(p.36)
この文章に出会い、この本は「買い」であると確信しました。「男として戦えているか」! カッコイイですね。

個々の選手の評価については、本文をお読みください。

総評として、日本代表の現在位置を知る上ではよい本だと思います。
しかしながら、2012年の後半からの成長曲線は完全に横ばいだ。(p.30)
というのは当たっていると思います。

ワールドカップへの出場を決めましたが、今や日本代表は「ワールドカップに出て当たり前」といわれるぐらいに強くなってきました。アジアで勝つだけでは物足りない。

世界で勝ってこそ。ヨーロッパや南米に勝ってこそ。

日本代表に求められるレベルは、上がっています。

がんばってほしいと思います。200ページからの、「ブラジルワールドカップに向けたスカウティング総評」は参考になります。というか、センターバックの問題は誰が見ても明らかですもんね(笑)。

なお、この本を出している「東邦出版」という出版社、いい本をたくさん出していますね。サッカー本もしかり、それ以外の本もときどき私のアンテナに引っかかります。Kindleで読めるともっとうれしい。


posted by zxcvaq at 06:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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