2011年05月23日

プロ野球の本質。小野俊哉著「プロ野球解説者の嘘」

第1,206回。

小野俊哉著「プロ野球解説者の嘘」新潮新書、¥714

私も、ずっと不思議だったのです。

2008年プロ野球のセントラルリーグ。

本塁打王(村田)と首位打者(内川)を擁する横浜が、なぜ最下位に沈んだのか。子どもと話題にしていました。

一番妥当だと思う説明は、投手力の問題。

投手力を整えさえすれば、横浜は勝てる。

誰しも、そう考えたはず。尾花氏が監督に就任したのも、そんな思惑があってのことでしょう。

しかし事実は、そう単純ではない!

問題は、打線なのです。

意外でしょ?

私、横浜ベイスターズは好きなのです。身売り話でごたごたしていますが、横浜スタジアムも好きな球場。このところ数シーズンずっと、弱すぎる横浜を忸怩たる思いで見つめていました。今年は内川が出ちゃったし。

セイバーメトリクスとは少し違った観点で野球に切り込んだ本です(セイバーメトリクスも出てきます)。野球解説者は嘘をついているわけではないでしょうけど、結果的に本質が見えていないということは往々にしてあることです。

「年俸総額の大きさが、そのままチーム順位を決めるようなことが繰り返されるなら、誰もプロ野球に関心を持たなくなって、衰退の道しかないはずです」(p.31)のことばに筆者の願いとプロ野球ファンの思いが込められています。

もう一つ引用。「スカウトがインタビューなどで、日本で外国人が成功する条件として、気質の問題や奥さんが日本好きになれるかどうかといったことを答えることが多いのですが、実は茶番です。本当のポイントはまったく語られることはなかったのです」(p.145、第6章「ヤクルトの外国人選手はなぜ活躍するのか」より)。辛辣ですね(笑)。

というわけで、非常におもしろかった。

■目次
第1章 首位打者と本塁打王がいた横浜が、なぜ最下位だったのか
第2章 野村克也の説「野球は投手が7割」は真実か
第3章 王貞治「868本塁打」を科学する
第4章 イチローが活躍しているのにマリナーズはなぜ弱いのか
第5章 4割バッターは誕生するか
第6章 ヤクルトの外国人選手はなぜ活躍するのか
第7章 阪神JFKは「正しかった」のか
第8章 犠打と強打はどちらが点に結びつくのか


posted by zxcvaq at 06:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

プロ野球 動画
Excerpt: 雨に負けず甲子園初星=成瀬「うれし懐かし」−プロ野球 ‎2011年5月26日‎ ロッテの成瀬が、プロ初先発となった甲子園で白星。球が滑り、足元..
Weblog: 丸秘ニュース速報!
Tracked: 2011-05-29 12:31
タグクラウド