2011年02月16日

ゲームの本質。「横井軍平ゲーム館」

第1,127回。

横井軍平・牧野武文著「横井軍平ゲーム館 RETURNS ─ゲームボーイを生んだ発想力」フィルムアート社、2,100円

メモ。
「ゲームの本質はアイデアなんで、『アイデアが出てこない』というのは単なるアイデアの不足なんですね。ところが、テレビゲームにはそのアイデア不足の逃げ道があった。それがCPU競争であり、色競争なんです」 (p.152)。本質を見極めることってむずかしい。


まず、第5章「横井軍平の哲学 1997-20XX」の「これからクリエーターを目指す人に」 (pp.186-193)を読んでいただきたいと思います。「すべてを自分でやろうとせず、専門家にまかせる」のは、技術者ならずとも、ふつうのサラリーマンである自分にもよく当てはまると思います。自分はプロデュース役に徹する。「おまえもやってみろ」と言われるのが怖くてなかなかできませんが、いつも心がけたいと思っています。

個々のゲームのエピソードも楽しい。私は横井軍平さんの名前を、「任天堂のテレビゲームを開発した人」、「枯れた技術の水平思考」などという言葉でしか知りませんでしたが、「ウルトラハンド」という名のマジックハンド、「テンビリオン」というパズル、それに「ラブテスター」を開発したともこの本で知りました。そうしたおもちゃの開発にかかわる話、楽しく読めます。テレビゲームだけを期待してこの本を買いましたが、むしろその部分は少ないぐらい。横井氏の発想の根底部分に触れることができる本です。


posted by zxcvaq at 06:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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