2009年07月30日

理科系の作文技術

今年21冊目/今月3冊目

木下是雄著「理科系の作文技術 (中公新書 (624))」中公新書、¥735

1981年初版です。今、私の手元にあるのは2008年、第62版です。四半世紀以上を経たにもかかわらず、いまだに売れています。

 私も学生時代、卒論執筆にあたって担当の先生から勧められ、図書館で読み、購入したのが最初。その後一度手放しましたが、先日必要があってふたたび買い直しました。「理科系」にかかわらず、文章を書く人にとっては必読書です。

 今回この本を買いなおしたのは、職場内の研修のためです。私は研修担当者、すなわちプロデュースする役回りで、企画、講師の選出、講義の方向性、参加者の募集などを行います。そのための下準備として本書を購入しました。おこなう研修のひとつは文書の書きかた、そしてもうひとつがプレゼンについてです。すでに文書の書きかたは終了しました。プレゼンは、対象者、講師、内容を変えて2回行います。1回は総論的、2回目はテクニカルな話が中心となる予定です。

 この本、とても実用的です。学生時代はあんまりわかっていなかったのですが(だから手放した)、今読んで見ると、「文章を書く」ためのたくさんの「技術」が詰まっています。ブログを書く上でも、参考になることがたくさんある。特に第8章「わかりやすく簡潔な表現」は、すぐに使えます。
1節 文は短く
2 格の正しい文を
3 まぎれのない文を
4 簡潔
5 読みやすさへの配慮
6 文章の中の区切り記号
7 私の流儀の書き方(引用者注:「私の流儀」には傍点が振ってあります)
第2節の「格」などは説明が必要でしょうが、ここでは省略します。本屋に行かれたら、ここだけでも立ち読みすべきです。また第6章「はっきり言い切る姿勢」も参考になるでしょう。私もつい「ぼかしことば」を使ってしまっています。

 文章を書くことについて、これまでもいくつかこのブログで取り上げてきました。もし今、他の人に1冊だけ勧めるとすれば、この「理科系の作文技術 (中公新書 (624))」を取り上げるでしょう。文章を書くのにPCを使うようになり、書かれている状況がいささか古びてしまったとしても、この本を読まない理由にはなりません。

 最後にプレゼンについて。本書においては第11章「学会講演の要領」としてまとめられています。現在ではOHPよりPC(パワポ)が主流です。それでも、スライドの作りかた(11.3節)は参考になりますし、手持ちメモの作りかた(11.4節)はそのまま使わせていただきたいと思います。研修では、ここまでテクニカルな話はしないと思います。しかし人前で話す機会があればぜひ、こうしたテクニックは使わせていただきたいと思っています。

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posted by zxcvaq at 05:56 | Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Twitterからお邪魔します!文章についての本は非常に興味があります。この本は未読でした。
早速探します。教えていただきありがとうございます!
Posted by moriyama_itasu at 2009年08月06日 19:59
moriyama_itasu様、
コメントありがとうございます。そしてようこそ、私のブログへ!

この本、本当におすすめです。本屋へGo! ですよ! 実用的な「わかりやすい」文章を書く上で必須の知識が詰まっています。ぜひ!
Posted by zxcvaq at 2009年08月07日 05:55
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