「THE 21 (ざ・にじゅういち) 2009年 02月号 [雑誌]
1. 意志決定編 斎藤広達(シカゴコンサルティング代表取締役)
◎思考の目的を明確にして最短距離で考えよ
・「そもそもの目的」を明確にする
→意志決定に必要な要素を書き出し、優先順位をつける
→それぞれの要素を評価し、評価の理由を要素の下に書く
・意志決定の流れが身につき、評価の理由を考えることで頭がクリアになる
・いちいち書き出さなくても、意志決定がスムーズにできるように!
・情報収集に時間を取られすぎない
ex. 初心者向けの本を1冊だけ読む、Googleで15分だけ検索する
・逆算思考のストーリーラインを作り、ゴールまでの時間を短縮する
(1) あらかじめフレーム数を決めておく(9〜10フレーム程度)
(2) ストーリーラインのタネとなる要素を洗い出す
(3) フレームの枠にはまるように、全体のシナリオを簡単に考える
(4) それぞれのフレームの肉づけ、必要な情報を加える
・意志決定は最初の30分「おいしい時間」で
人間の集中力の限界は45分。長い時間をかけても成果が上がるとは限らない。
・不確定要素に振り回されない。
意志決定の際には不確定要素に振り回されず、コントロールできる要素だけで判断をおこなう。想定したゴールにたどり着けないとわかった時点で軌道修正すればよい。意志決定は与えられた条件の中でベストアンサーを作り、アクションを起こすこと。
2. 対人関係編 高城幸司((株)セレブレイン代表取締役社長)
◎相手と二人三脚で仕事を進める感覚を持て
・途中で立ち止まって、確認しながら進める
→<営業>相手が納得する機会を与えるコミュニケーション法を身につける ex. 質問を投げかけながら、相手の納得を促す
<会議>マイル・ストーン法
(1) 最初に会議の所要時間を確認し、時間を4〜5分割する
(2) それぞれのポイントで、結論に近づけるためのアクションを決めておく
(3) スタートしたら、時間通りにアクションを進めていく。時間が過ぎた前のアクションに戻って会話をしてはいけない
(4) 結論を導く
<職場>意図や話が伝わらない人には「たとえば」を多用
・無理難題であっても、相手に考えさせ、納得させる
3. 思考整理編 佐々木正悟(心理学ジャーナリスト)
◎思考を脱線させる”不安”や”迷い”を断ち切れ
・仕事のスタート時 「目の前の作業が今日中に終わることを確認し、安心して一日の仕事を始める」
→スケジュールの確認 今日中に終わらないものは明日に繰り越すか、同僚に回すなどを「今日決めておく」。
・予定外のタスク依頼は今おこなっているタスクの直後に入れ、スケジュールを組み直す。急な依頼には「○○分後に取りかかる」などの代案を伝える。
・情報のインプット量を調整する
メールチェックは決められた時間にする。ネットワークをオフにしてしまう。
4. 時間管理編 大橋悦夫((有)サイバーローグ研究所 代表)
◎ムダな思考を生み出すムダな環境を改めよ 決まった方向に流れるように作業をパターン化し、環境を整える
・メールの定型化 あらかじめ書かれた文章をコピペして一部を改変。
・名刺をもらった時に、メールを送る必要のある人とそうでない人にわける
・トラブルのメールは「感情のままに書いて、翌朝再考」
・企画を考える時は、要素別に書き出す
・予定は細切れで考える 細かい時間にわけて予定を作る
・時間管理にタイマーやPCを利用 Beckyなど、リマインダ機能のついたメールソフトを利用
私の場合、帰り間際になってよく「緊急事態」が発生するのですよね(笑)。何もない時は早く帰れるようにしたいものです。何の工夫もなかった若いころと比べて帰る時間は早くなりましたし、仕事も能率的に進むようになったと思います。しかし、10分や15分早く帰ってもしょうがない。「残業をゼロにする」パラダイム・シフトをどうやっておこすか。外部的な力ではなく、私の中で必要な改革だと思っています。
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