2008年12月15日

岡田斗司夫著「いつまでもデブと思うなよ」

岡田斗司夫著「いつまでもデブと思うなよ」 新潮新書、¥735
この本が出版されてから1年以上がたちました。岡田氏がブカブカのズボンをはいていらっしゃった帯のインパクトといったら! 「え、これがあの岡田斗司夫……」と、絶句したのを覚えています。すでに立ち読みでいくらか読みましたが、1年たってようやく入手し、読みました。

 この本の主たるテーマ「レコーディング・ダイエット」については第3章からくわしく説明があります。でも第1章から読んでいくのが王道でしょう。岡田氏が現在の風潮を「見た目主義社会」と喝破しておられるのには納得です。私自身、人を見た目で判断していることを否定しません。第1章では、キャラ付けについて述べてあり、
1. 見た目の印象
2. 一度与えられたキャラは変更がむずかしい
と書かれています。「デブキャラ」は「だらしない」、「大食い」、「明るいけどバカ(これなんかひどすぎますね)」、「人付き合いが下手」とのこと(笑)。岡田自身、かつて太っていた自分を、自分では「オタク」と思っていたが、視聴者からは「デブ」と見られていたと述懐しています。確かに私も、BSマンガ夜話を見ながら画面に向かって「だまれデブ」と敵意をぶつけていたような(笑)。デブだとあまりいいことはないですね。つきあってみてひととなりがわかると、それほどデブは気にならなくなりますけど。

 第3章からはいよいよレコーディング・ダイエットのはじまりです。最初は「助走」。
・口に入れたものをすべて、毎日メモを取る
・毎日、同じ時間に体重を計りメモを取る
・ガマンしない
 徹底しています。ボテチ1枚からコーラひとくちまで。実は私、自分の食べたものを携帯の写真に収めていますが、「ひとくち」まではやっていない。飲み物は忘れることも多いです。その一方で「最初は我慢しない」というルールもよくできていますね(笑)。岡田氏はこの助走期間に5か月かけたそうですが、これだけでまず10kg落ちたという。すごいです。それほどすごいデブだったと本人は謙遜していらっしゃいますが(笑)。要は、太る行動を取るから太るのだということを自覚するためです。

 「助走」の次は「離陸」。カロリーを計算します。「太る」というのは単純に摂取カロリー>消費カロリーですから、食べる量を減らせばよいだろうと考えますが、さにあらず。まずはカロリー計算だけです。以前サイエンス・サイトークでもご紹介しましたが、「1度に一つのことしかしない」のが大事なようです。つまり、最初は記録するだけ。記録が苦痛でなくなったら、カロリーを計算する。このときもまだ、食べ物の制限はしない。ポイントは、
・体重・体脂肪率を毎日計る
・口に入れたものをすべてメモし、カロリーを計算する
・どうやれば総カロリー数を減らせるか想像してみる。でもガマンはしない。

 続いて「上昇」。いきなり体重が激減し出すそうです。この段階では1日あたりのカロリー摂取量を一定範囲内に抑えることが大切とのこと。基礎代謝量は身長や年齢で決まるそうです。目標カロリーは低ければいいというものではなく、基礎代謝を目標とする。これを下回ると栄養不足になり、やせる効率が落ちるそうです。
 この段階では食事がパズルになる。つまり「1500kcalの中で」「できるだけ好きなものを食べる」こと。また「ダイエットしているから食べられない」ではなく「太るから半分だけ食べよう」、つまり「できない」ではなく「どうやったらできるか」を考える。岡田氏は「半分食べたら捨てる」といった食べかたをしているそうですが、このあたりは賛否両論ありそうです。岡田氏は1度買ったものは「ゴミ箱に捨てても、自分のお腹の中に捨てても同じ」と言っておられましたが、私にはできません……
 1500kcal/日としていますが、仮に1食で2000kcal食べてしまっても大丈夫。3日で4500kcalと考えれば、残りの食事を2500kcalで過ごせば問題よいのです。またカロリー制限と同時に、水を2リットル飲むこと。食事量が減ると、その中に含まれている水分も不足するので、代謝が悪くなるそうです。へー、そういうものなのですね。注意すべきは、「食べられない」とストレスを貯めないこと。「こんな風にすれば食べられた!」と喜び、「ルールを守れなかったダメな俺」とは考えない。昼飯に1000kcal食べても、「どうやってフォローしようか」とクイズ感覚で工夫する。
 また、低カロリーでおいしく食べられるものを手駒として多く持っていくことも大事だとのこと。このあたりの知恵はたしかに楽しそうで、いろいろ紹介している岡田氏が楽しんでおられる様子が文章から伝わります。このあたりの知識はさすが「オタク」ですね(笑)。
 上昇期のポイントは
・体重・体脂肪率を毎日計り、口に入れたものはすべてメモ、カロリーを計算。
・1日の摂取カロリーを年齢・性別にあわせて決め、それを守る。極端なカロリー減は厳禁。
・食べ過ぎても後悔や反省はせず、翌日からのフォローで乗り切る。
・水2リットル/日を毎日。

 この後、本では「巡航」、「再加速」、「軌道到達」と続きます。75日目あたりに体調の変化があります。ここで挫折するケースが多いようですから要注意。

 ちなみに私はBMIが20ですが、かつて24ぐらいまで上昇しました。2年ぐらい前でしたね。そのころ炭水化物を減らす、といいますか、毎食のごはんをお茶碗1杯に制限したら、勝手にこれぐらいまでやせました。腹一杯食べてはいるのですが。加えて、おやつを減らしました。食事は腹一杯食べる。でもおやつは食べない。例外は果物で、食べ過ぎない程度に食べていました。

 記録として客観的に残ると、そこから見えてくるものがあります。振り返って私自身はどうか? たとえば帰宅時間については、早く帰るためにどうすればよいかということにつながっているか? そう考えると、なかなか行動に結びつかず、たんに記録にとどまっているだけ(笑)。先日、私がいろいろ記録している話を友人にしたのですが、何にも活かされておらず意味がないのではとあっさり言われて笑ってしまいました。確かに私は岡田氏と違い、そこから何の教訓も得ていない(笑)。ただ記録しているだけ(笑)。それでも、私は記録を取ることを楽しんでいるので、これでぜんぜん問題ありません。きっといつか、何かに役立つことがあるでしょう(笑)。ところで、これが何かの役に立つと思いますか?



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posted by zxcvaq at 06:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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