2008年10月30日

THE 21 2008年11月号 その4

THE 21 2008年11月号 その3はこちら

THE 21 (ざ・じゅういち) 2008年 11月号 [雑誌]です。今日は大前研一氏の特別インタビューについて。

 日本経済が閉塞感に覆われている理由は3つ。
(1) 経済政策の失敗
 今の経済は「実体経済」に「ボーダレス経済」、「サイバー経済」、「マルティプル経済」が加わって複雑化しているが、政府が行ったのは実体経済に対して有効なケインズ政策のみ。
(2) 国民の平均年齢の上昇
 世界中のさまざまな自治体で、住民の平均年齢が50歳より上の市町村で改革に意欲的なところはない。日本は国全体がそうなってしまった。
(3) やる気の欠如した若者
 日本の若者にも意欲や覇気を感じない。若者は「日本がすごい」ということを感じる機会がなかった。

 対策は、日本政府が頭の中身を「19世紀」(実体経済だけ)から新しい経済が加わった「21世紀」に変える。そのため統治機構を「中央集権」から「道州連邦制」に変える。
(1) 九州では第二外国語で中国語や韓国語を教えたり、北海道ではロシア語を教えたりする。
(2) ホームレス・マネーが集まりはじめる。不動産価格が上昇する。さらにお金を集めるために株式取引所をもつ。
(3) 中国は北京オリンピック後も成長を続ける。中国は統制された一つの国家ではない。各都市が、世界にありあまっているカネを使って繁栄する「新しい経済方程式」に対応して発展している。
(4) 道州制で各道州が真っ先にやることは都心部の開発。街ごと作り直して、快適さが増すことで住みたい人が増す。街の価値が3倍以上になる。原資は道州債の発行。金利3%で地方税免除の特典をつければ実質5%ぐらいの利回り、すぐに買い手がつく。地元のゼネコンが工事をして経済効果が生まれる。
(5) 政府が徴税権や立法権を道州に委譲する必要。中央省庁は安全性にのみ全国統一の基準を設ける。
 こうした対策で向こう20年は大建設・再開発ブームが到来し、21世紀にふさわしい近代的な街並みと安全・快適な都市生活が訪れる。

 日本の世界に対する見方は一面的。たとえばロシアのグルジア侵攻も、世界はロシアの帝国主義的な姿勢を非難するばかりではない。ヨーロッパはロシアをEU に取り込みたいと考えている。世界経済の中で大きなウェートを占める国々の動きを理解しないと、世界のニュースの意味が読み解けないし、国内経済の出口も見つからない。日本のメディアを絶対だと思わず、インターネットなどで直接情報を入手し、自分の中に世界地図を持て。

 「日本に道州制しかない」かどうかはわかりませんが、たしかにこれはよいアイデアだと思います。中央省庁はものすごく抵抗するでしょうから、かなり困難な道のりだと思いますけど、これぐらいしてほしいですね。私自身は田舎に住んでいますので、自分の周囲は発展しなくてもいいのですが、株価は上がってほしいです(笑)。

 この号、他にもテリー伊藤氏による「成功者の裏マニュアル」で桑田真澄氏が取り上げられています。桑田氏の野球人生はまだようやく半分まで来たぐらいでしょうか。すばらしい指導者になることと期待しています。「大切なのは失敗してもまた起きあがること。そのためにコツコツ努力しよう」。さすが桑田氏、いいことをおっしゃいます。彼のように努力できる人を天才というのだと思います。



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