2008年09月26日

斎藤孝、梅田望夫著「私塾のすすめ」

斎藤孝、梅田望夫著「私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))」ちくま新書、¥714
冒頭で斎藤さんが述べていらっしゃいますが、お二人の立ち位置はちがっているけれども、お二人ともよく似ていらっしゃいます。私としては、梅田さんの「ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)」を、もう一度なぞっていくようにも感じました。

 最初、この本を楽しく読んでいったのです。たとえば「『自分探し』への違和感」(p.029)では、そうだよなーと。「『空気を作る』のがリーダーの役目」(p.059)で、自分がこうなりたいなーと。「上を伸ばすか、全体の底上げをはかるか」(p.069)では、会社で自分が「上を伸ばすこと」に力点を置いている現状を考えたり…… 私が「ウェブ進化論」、「ウェブ時代をゆく」から受けたのは紛れもなく「あこがれ」で、梅田氏から受けた「熱」を別の人に伝えていきたいと思ったのです。

 しかし最後の最後に来て、梅田氏のあとがき−−斎藤氏と梅田氏は「同じものと戦っている」まで読んで、私が感じた雰囲気や喜びは、お二人にとっては「戦い」だったのかと。著作を読み、ここまでの対談を読み、それぞれの言葉が自分の腑に落ちてきたように感じていましたが、彼らにとってそれは「戦い」。衝撃的でした。もっとぜんぜん強いパッションだったのかと。

 私はかつて三十代前半、組織を変えようと孤軍奮闘し、自分の居場所を狭めていた時期がありました。あのころ自分は戦っていたと思います。会社を「変えてほしい」と言っておきながら、ボスは私がしようとすることに無理解で、ついに私は仕事も役職も奪われてしまいました。しかし異動になった部署で新しい出会いがあり、会社を辞めることなく自分を取り戻し、現在に至っています。自分がやってきたことが「戦い」ではありませんが、結局10年近い回り道をして、仲間やウェブなど自分なりの戦力を整え、ここまで来ました。以前とは違ったやりかたで、私は会社を変えたいと思っています。振り返れば、ボスの無理解をもって彼らを敵に回す必要はなかったのかもしれません。それでも今この時期に、自分の血肉になる梅田氏の著作と出会え、こうしてウェブにそのことを書いている。巡り合わせなのでしょう。

 この本を読んで、そうだなと共感できる人、違うよと反論されるかた、いろんな人がいらっしゃると思います。日本は変わらなければならないと思う人もいれば、変わらないほうがよいといわれるかた、いろいろでしょう。ウェブは双方の武器になるはず。どちらにしても、htmlぐらいは勉強しておいたほうがよさそうです。



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posted by zxcvaq at 06:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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