「PRESIDENT (プレジデント) 2008年 6/30号 [雑誌]
三浦展による「『ジリ貧父さん』の教訓」はおもしろい。下流おじさんほどデブになるという衝撃の事実! 日本も体型を見れば階層がわかる「体格格差社会」に突入しつつあるとのこと。下流の人たちは意欲がなく、自分で買い物をしたり調理することを好まない。お菓子やファストフードでお腹がふくれず、大量に食べるため太ってしまう。太っても何とかせねばという危機感が薄く、ますます太るという構造。「自宅で素材から料理を作るということは、大げさにいえば下流に転落することを防ぐ、あるいは下流から脱出するための『階級闘争』の手段なのである」(p.72 3段目)とのこと。さらに、知識の欠如、欲望をコントロールする力が弱いことなどが、デブ=下流となる原因にあげられている。こうした「見た目重視社会」になった原因は女性の社会進出ではないかと三浦氏は説く。私も太らないように気をつけます。
今号の特集でもっとも力が入ったのはここから。まず「株・為替・不動産大混迷! 『マネーの危機管理』入門」。不動産はマンション市場が崩落し、200万円引いてもなお売れ残っていて、契約率低下で修繕積立金に影響が出るなど負の連鎖が起こっている。デベロッパの景況感はどしゃ降り。中称、新興デベロッパではすでに体力のつきたところもあり、今後も厳しい状況が続くよう。続いて投信の話。分散投資の勧めと、リスク限定型ファンドなどを買うなという話。当たり前の話ですが、私などもかなりものぐさなので、インデクスファンドをいくつか購入しておいておしまいです。また、ボーナスの時期は過ぎてしまいましたが、「注目金融商品ガイド」では安定運用、積極運用とその間の3つのパターンを紹介。参考になさってください。私なら積極運用ですね。金ETFは持っていませんけど、いつか買いたいと思っています。
そして「新・節約マダムが教える『出費半分幸せ2倍』の道」。お金がたくさんあるにもかかわらず、節約を徹底している主婦が登場します。オススメの投資も上げていらっしゃるので、ぜひ参考にされるとよいかと思います。でも田舎だと投資の部分はなかなかむずかしいですかね、特に不動産は。節約部分については以下の通りです。
1) ネットで食材を安く購入し、食材をムダにしない
2) 底値帳を作ってもっとも安い店で買う、または売り場で一番安いものを買う
3) 予算を決め、その中で1週間分をまとめ買いする
私はふだんの食材の買い物をしていませんので、実現可能性はわかりませんけど、あたりまえのことをおっしゃっているのではないでしょうか。これは食材だけでなく、いろいろな分野で応用可能でしょう。
このブログらしい素材を与えられた今号でしたが、素材を十分に生かしきれてないですね(笑)。だいたいPRESIDENTを読んでいる人は投資には十分明るいでしょうから、あまり書くことがないですね。
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