2008年07月13日

脳と気持ちの整理術

築山節著「脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める (生活人新書 250)」NHK生活人新書、¥735
最近とてもお気に入りの築山節氏の最新刊です。前向きな自分を作る。そして思考を整理し、記憶を強化し、アイデアを生み出し、気持ちを整理する。ふだん仕事をする上で役に立つちょっとした工夫が紹介されています。

 この本、すべての人にお勧めです。忙しくて本を読む時間などない人なら、本屋で10分、いや5分間の立ち読みでも構わない。それでもダメなら帯だけでも。それぐらい、よい本です。世界が変わるとは申しませんが、ちょっとしたことで自分の考え方がずいぶん変わるのではないかと思います。

 問題を処理するために、問題点を紙に「平面的に」書き出すと同時に、時間的な「奥行き」がある場合を意識する必要があることがありますが、実は「私」も時間の中にいる。明日には「明日の私」がいるので、時間の枠組みの中でも「1対1の状況」が繰り返されているだけだと認識する。そして「その日」、「その時」に何をするかを段取りしていくという視点は私にとって救いです。すべての仕事に「私」が対応し、その結果四方を敵に囲まれてしまっているのではない。「カレンダーや手帳のスケジュール表を見てください。(改行)そこにある枠の数だけ『その日の私』『その時の私』が存在しています」(p.76)。私は一人しかいないと孤立感ばかりを深めてしまうことがありますが、私が複数存在していると思えば(多少は)楽になるのではないでしょうか? 

 また、年を取ると「記憶を強化する」ことは切実な問題となりますが(笑)、記憶は入力ではなく、出力をベースとして考えるようにするといいそうです。他人の脳の中にある知識を自分のものにするには、出力すること。自分なりの言葉でまとめたり、聞いたことや体験したことをメモや報告書に書く、または人に聞かせるつもりで話す。さらに自分の理解が正しいかどうかを本人に確認したり、本や資料に戻って自分の出力と比較検討する。ブログは有効ですね(笑)。「脳はもともと『忘れるようにできている』」(p.102)というのは名言です(笑)。入力はただの入力だが、出力は「出力+再入力」であるとし、話を聞いたときでもメモを取っておくだけでその後の記憶の定着はずいぶん違うようです。いつでもメモをとれる環境も大事なのだと、改めて思います。

 この本、5分の立ち読みでもと申しましたが、各章、各節の終わりにまとめが書いてありますので、それだけでも読んでみられると、いろいろなヒントになるのではないかと思います。これをメモしておけば(本屋では無理でしょうが)、これによって記憶も強化されます(笑)。ともかく、強くオススメです!



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posted by zxcvaq at 06:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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