2008年11月19日

金融音痴日本

インターネット放送局「くりらじ」の一番組、「教えてひろみん!暮らしにまつわるお金の話」のひろみんさんからコメントをいただきました。ありがとうございます。今日はこのコメントについて。

 コメントの中に「金融大国日本は金融音痴日本」とありました。本当にその通りだと思います。

 日常生活の中でもお金の話をすることを好まず、むしろ「金融音痴」であることを誇っているような面もあります。

 給料が増えない、年金や医療費は足りない、高齢化が進むなど、私たちにとっては今後逆風が吹き荒れるであろうと予測しています。資源価格も下がっているのは一時的で、長い目で見れば上昇するだろうと思います。そのなかでひろみんさんがおっしゃるように、私たちはきちんとした金融知識を身につけ、お金に向き合っていくべきだと思います。それはたんに「預貯金を増やす」ことだけではない。日垣隆氏は「貯金しなくても良いようなキャッシュフローを、常態化する」(「ラクをしないと成果は出ない」、p.138)とおっしゃっていますが、「貯金しない」ことを勧めているわけではありません。お金の使いかたとして、住宅ローンを組んで家を買うことが人によっては「無意味」であることを感じ取れるような感性を磨いていく必要があると思います。

 お金は貯めることが目的なのではなく、使うための手段です。将来の安心を得るのと同じように、今の生活を続けていくためにお金は必要です。同時に、生活には楽しみも必要です。お金はここでも私たちになくてはならない。お金は生活のツールの一つにすぎませんが、それはとても重要なものです。「小さな街からの、私の小さな動きですが、「普通の人」が将来を安心して過ごせるためにラジオやセミナー、個別相談を通じて、発信していきたい」といわれるひろみんさん、私も応援しています。

 私はブログの名前こそ「地に足のついた投資」を語っていますが、中味は雑多(笑)。しかし投資については今後も細々と(笑)続けていきます。ここでもその一端を発表していきます。お金についてあまり語っていないのが「看板に偽りあり」みたいなかんじでちょっと気が引けるのですが(笑)……

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2008年11月17日

質のよい眠りについて

私は夜はなるべく早く帰るようにしています。子どもにあわせて寝るのも早い。ふつうの日はだいたい9時に布団に入り、10時すぎには寝るようにしています。健康的ですね(笑)。

 眠りに入るのは早いのですが、起きる時間がまちまちで、夜中に目が覚めるとそのまま眠れなくなるというパターン。1~2 時ごろに目覚めてしまうこともありますし、3、4、5、6時、いろいろです。基本的に目覚ましをかけることはなく、自然に目覚めるのですが、一度目が覚めるとそのまま眠れないことが多いです。心配事があると目が覚めるのはわかるのですが、特に何もなくても目覚めてしまうことがありますし、トイレと関係あることもあれば、ないこともあります。

 子どもが泣くなど、こちらで予測できないケースはしょうがない。しかしトイレで目覚めるのはくやしい。そこで寝る前の水分摂取を控え、寝る前には必ずトイレに行ってから眠るのですけど、それでも夜中に2回ぐらいトイレに行くことがあります。これはいったいどうしたわけなのか? 薬を飲むとさすがによく効きますけど、できれば薬には頼らず、自然に眠くなりたいですね。

 睡眠についての情報はいつも集めていて、最近では日経ビジネスオンラインの「奥田弘美の「うつ」にならないためのメンタルヘルス講座」の質のよい睡眠につくための5つのコツ 、あるいはGIGAZINEのここまですれば眠れるはず、深い眠りに達するための24の方法などをチェックしています。

  ねむログというサイトを見つけました。自分の睡眠を記録できるサイトです。試みに10月と11月(今朝まで)の記録をつけてみました。11月はこれまでのところ、1日平均で6.4時間、10月は6.7時間でした。眠っている時間をグラフにすると、10月はすきまがけっこう空いています。目が覚めて眠れなかった時間です。すきままではいかなくても、いろんな理由で睡眠が分断されている様子がよくわかります。

 私の睡眠記録は2年以上ありますが、データにするのは大変なので、ぼちぼちとやっていこうと思います。

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2008年11月16日

PRESIDENT 2008.10.13号

特集は「学歴と『10大』格差」。この手の特集は自分の出身大学をつい探してしまうので、冷静に読むことができません(笑)。自分の出た大学が世間的にどう見られるのか? 私が卒業したころとほとんど変わっていないとは思うのですが、気になります。メジャーになったわけではないですが、マスコミなどへの露出度は上がったかなと思うこともあります。

 最初に食品、化学、広告、電機、流通各社の人事部の座談会で、大学を評価しています。東大が必ずしも賞賛されてはいませんが、私が知っている東大卒は頭がいい上に性格も良くて、その上家まで金持ち、みたいな人が多いです(笑)。どこにいっても使えるだろうと思わせるような人が多かったです。私の出身も頭が良くて性格のいいやつが多かったように思いますが、ひいき目ってヤツでしょうかね(笑)。

 続いて、「わが子を入れたい『学校・会社』ランキング」。大学は本文中では相変わらずひとこともふれられていません(笑)。一方の会社ランキングでも、私がかつて勤務していた会社は出てきませんね。給料もそんなに悪くないし、いい会社だと思うのですが、あえて「わが子を入れたい」とは思わないのでしょう。しかし、私自身は別に大学なんてどこでもいいと思いますし、「入れたい会社」なんて思い当たらないですね。たぶん親の多くも、「どうでもいいけど聞かれたから答えた」程度ではないでしょうか。「わが子にいくら稼いでほしいか」ではモードが1000万〜1500万なのに、「わが子にどこまで出世してほしいか」では「出世しなくていい」…… 明らかに矛盾ですが(笑)、本音なのでしょう。ただ、仮に500万〜1000万というくくりを作ると、こちらが最頻値になりますから、大企業に入ってぬくぬくした環境でのんびり過ごせということでしょうか? 変な親ですね(笑)。
 もう一つ、年収 1000万以上を対象にした調査で、学卒・院卒と高卒以下、および年収2000万以上と以下で、わが子を入れたい大学と入れたい会社を調査していますが、少ないサンプルの中であえて分析した結果は、「少なくとも世の中で勝ち組といわれる程度の年収は稼いでほしい」とのこと。もちろん稼げるものなら稼いでほしいですが、私のように田舎に住んで、年収300万で楽しく暮らすのも悪くないですよ(笑)。調査の最後に、「日本社会の中で世代を超えても相互に行き来できない階層があるとすれば、年収2000万ラインではないか」とありますが、そうなんですかね? 「1000万〜1500万円層はエスタブリッシュメント意識を持っていない」というのには同意しますけど、2000万ラインに断層があるかといわれると、正直わかりません。ここにあらわされた結果だけを見ては、そのような結論は持てませんので、何か別の調査があるのかもしれませんね。

 特集の3番目は「出世、年収…… 『10大格差』大学・学部別全データ」。「年収1000万以上稼げる大学」、「給料が高い会社に入れる大学」と、収入に関する2つの部門で名前が出てきます。たしかに同級生たちは稼いでいます。私には関係ないのですが(笑)。

 この後特集は続いていくのですが、私は大学の同窓生(すごく稼いでいる連中がたくさんいる)、あるいは会社の同期(これまた年収は軽く1000万以上)の人たちが正直うらやましいのですけど(笑)、年収が少ないながらも自分を見失わずに仕事し、夜は早く寝て朝早くブログを書いている自分も、収入面で負け組ではあっても幸せな人生を歩めていると思っています。「就職のために大学に入る」のでは少し寂しい気がします。もちろん将来を見据えて入る大学を決める人もたくさんいるでしょうけど、やりたいことが見つからずに偏差値で大学に入る人(私がそうだった)もいるだろうし、いろいろな理由で考えを変える人も少なくないだろうと思います。大学では新しい出会いもありますし、なんだって勉強できる場です。大学にこだわる必要はないと思いますが、アルバイトなどで社会との接点もありますし、大学がモラトリアムであってよいと私は思っています。

 ここまで書いて、結局私は「自分がいることのできなかった場所」へのあこがれといいますか、ありていにいうと敗北者の視点というか、私自身ではなく、「友達がすごい」とか「知り合いがすごい」とか自慢する低レベルの人みたいに思えてきました。私はコンプレックスの固まりなのです。大学が出てくるとつい反応してしまいます。東大みたいな「一流」にはなれなかったし、東京でのサラリーマンも続かなかった。それでもかつてPRESIDENTが対象とするような場所にいたという…… 思いは複雑です。

 ついでに、「少子化でも生き残る本当に強い大学ランキングトップ100」というのがあります。同じような時期に出ましたね。参考までに。地方の大学もけっこうがんばっています。

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2008年11月14日

故障

今年の5月ごろに、会社の事務所の備品が壊れたので、新しいものに買い替えました。ですが、新しいのもイマイチ。調整しながら使い続けていたのですが、ついこの前、使えなくなってしまいました。モノは6千円弱と会社にとっては高く(笑)、部品だけでも売ってもらえないものかと思い、メーカの「お客様相談室」に電話しました。

 電話で話して状況は伝わったのですが、部品だけの販売はしていない、検証のために実物を送ってほしいと言われ、先週末にメーカに送りました。先日それが返ってきたのですが、なんと新品。特に悪い点はメーカでは見当たらなかったが、念のために替えてくださったようです。

 実は根本的な問題は解決していなくて、新しいものでも同じような現象が出ます。メーカの話では、現象そのものは想定内だが、問題だと思う部分もないではないといったどっちつかずの感じで、次にリリースする新製品ではそのあたりを改善したいとのこと。新しいモノをもらって私たちはラッキーだったのですが、同じ現象が出るなら(多少マシにはなっていますが)うれしさも半分といったところでしょうか。

 電話では、私がごねているわけではないと伝わったと思います。担当のかたも誠実に対応してくださいましたし、新製品の改善も約束してくださいましたので、私としては特に問題はありません。その上で新しいものもいただいて閉まったので、こちらとしては恐縮することしきり。でも、結果的に今の製品が不十分であるのは…… クレーム対応ってむずかしいですね。川田茂雄著「社長をだせ!―実録クレームとの死闘」を読むと、笑っちゃいますけど、クレームを受ける側の誠実な対応が何より重要だろうと思います。「もうこれ以上あれこれ言われないように、新品送っとけっ!」みたいな議論があったのですかね? 

 日垣隆さんもおっしゃっていますが、クレームをつける人の中には本当にひどい人がいます。人格的に問題がある人だったりして…… 「すいません」と謝っておけばいいやと思わせるような、つまりクレームからなにも生まれないようなクレームをつけてくる人がたまにいます。私としては試練の場をいただいてありがたい限りなのですが(笑)、上司に謝らせて悦に入っている人とかいますね。ちなみに私も「上司を出せ」は、ときどき使います。担当者に何度話しても伝わらないときには、上司に話すほうが早いですから。解決の手段として早いのであれば、「上司を出せ」は使ってもいいと思っています。

 で、「頭ん中」というブログの苦情メールに返信するとき意識することです。これは日常、面と向かって苦情を言われた場合にもできますね。
・できるだけ早く返信する
・できることとできないことを明確にする
・できない理由を明示する
・嘘をつかない
・名前を呼ぶ
・相手の間違いを指摘しない
・素直に謝る
・迂闊に謝らない
・接続詞に注意する
・逆接を使う場合は順番に気をつける
とくに、接続詞の使い方、逆接の順番に気をつけるはすぐにでも使えます。これは応用範囲が広そう。私などは自分の正しさをきちんと主張した上で、皮肉を加えないとおさまらないので、まずいと内心で思いながらも言ってしまい、火に油を注ぐことになっています(笑)。私はまちがっていないのですけど、自分の正しさを証明したところで何の解決にもならないことは、肝に銘じておきたいと思います。

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2008年11月13日

「教えてひろみん!暮らしにまつわるお金の話」について

先日プレゼンについて書きましたが、えらそうにもうひとつ(笑)。最近はじまったPodcastです。藤本ひろみさんとおっしゃるFPのかたがやっていらっしゃいます。この「暮らしにまつわるお金の話」は、金融商品の啓蒙的な紹介かと思ったのですが、今のところは「経済の市民講座」みたいな感じといえばいいのでしょうか? お金に向き合う上で土台になる考えかたをしっかりと解説してくださっていて、私は好感を持って聞いています。どうせ株がどうだとか、投資信託がどうだという話だろうとたかをくくっていましたが、ガソリンの話だったり、アメリカを旅行して感じた話など、ご自分の日常の経験からお金の話につなげていく展開がとてもよいと思います。

 しかしこれももう少し「語り」がよかったら、と思います。車の中でぼーっと聞いていると、藤本さんが本当に伝えたいことが、なかなか伝わらないように思います。語尾の「〜ですよねっ」が単調なので、ここだけ変えてもずいぶん印象が変わるように思うのですが。聞いている人の気持ちを確認しながら進むのはよいことだと思いますけど、もう少し工夫していただけたらさらにいいなと思います。このあたりは回数を重ねることで、たぶん劇的に変わっていくだろうと期待しています。

 話は変わりますが、このpodcastを制作しているのは「くりらじ」というところなのですけど、山口県下関市を拠点にしたネットラジオだそうです。すごいですね。これもまたweb2.0を体現しているような組織。ローカルであることが、何の障害にもなっていないですね。ここを知ったのは、iTunes上のPodcastで科学に関する番組を探していたところ、「ヴォイニッチの科学書」を見つけたのが最初です。サイトによると、くりらじはすでに「ネットラジオの老舗」。いろいろな番組を配信されていて本当にすばらしいです。「ヴォイニッチの科学書」も大好きで、毎回聞いています。最新の科学トピックについて中西貴之さんというかたが語り、BJという人が漫才でいうところの「ボケ」を担当されています。こちらは事実を伝える部分では原稿を読んでおられると思いますが、それはいったいどういう意味なのかをBJさんとの語りの中ではっきりさせていく。BJさんのボケが必ずしも的を射ていないことがたまにありますが(笑)、それはご愛敬。中西さんがきちんと修正されていると思います。中西さんの専門分野が何か存じ上げませんが、専門を超えて網羅的に科学について語るのは大変だろうと同情します。最近はBJさんがあまり出てこなくなっているような? でも中西さんは原稿を離れて自分の言葉で語られようとしていますので、聞いていておもしろいです。この番組、というかこの「くりらじ」は続いていってほしいと思います。

 ときに、科学にまつわるおもしろいPodcastはありませんか? 専門家ではありませんので、一般向けの啓蒙的なものが聞きたいのですが。iTunes→podcasts→科学/医学にあるのは英語モノが多くて、なかなか聞けません(笑)。

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2008年11月12日

通勤立ち読み「ブックラリー2.0」について

おもしろいですね。Podcastで聞いています。私も読みそうな本を取り上げていらっしゃいますので、当方のブログとかぶることもあるでしょう。勝間さんの「お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)」は現に重なってしまいました(取り上げた時期はちがいますが)。ちなみにエンデの「モモ (岩波少年文庫(127))」もぜひいずれ取り上げたいと考えています(笑)。

 これまで10回程度を聞いたのですが、これをやっていらっしゃる集団はどのようなかたがたなのでしょうか? 話しぶりはプロらしからぬ感じですね(笑)。最初のほうはあの「棒読み感」がつらいです(笑)。素人の私が言うのは非常に僭越なのですが、ぜひ「伝える」ことを研究していただければと思います。これはナビゲータのスキルによるところが大きいのか? プレゼンの本を読んでいただき、どれだけスキルが向上するか、ぜひ身を持って(笑)実践していただきたいと思います。テレビやラジオの対談番組が、どのあたりまでシナリオがあるものか存じ上げませんが、「セリフ棒読み」な対談など聞いたことがありません。このPodcast、最初のほうは「台本を読んでいる」感じが抜けてない。内容がよいだけに、すごく残念です。

 「ブックラリー2.0」のサイトには、「カイゼン本舗」へのリンクがあり、
・番組内でメールのあて先が「カイゼン本舗」うんぬんとおっしゃっています。
・著者ご出演の回で、「タケノウチさん」と話しかけていらっしゃる部分がありました。
というわけで、「カイゼン本舗」という組織を主宰していらっしゃる竹之内隆さんというかたが中心になってこのPodcastをやっていらっしゃるようです。竹之内さんは明治大学ビジネススクール講師とのこと。このかたは話しなれていらっしゃって、安心して聞くことができます。

 プレゼンテーションは重要です。しかし「この人は話がうまい」と感じる素人のかたは少ないように思います。人前で話される機会をお持ちのかたが少ないからでしょうか? 社内で研修発表会があると出かけるのですが、レポートをそのまま棒読みしているようなものを聞くと大変に腹が立ちます。わざわざ時間を割いて来ているのだから、せめて会場の人に語りかけろと。私たちは新しい気づきを求めて時間外にわざわざ出てきているのに…… ペーパーを配って終わりなら、そのほうが時間を無駄にしなくて済みますからね。これだけは伝えたいというようなものを、聞いている人に感じさせるような発表をお願いしたいと思っています。

 webには、プレゼンのコツのようなものがよく上がっています。最近はてブで見つけましたが、「シゴタノ!  聞き手を惹きつけるプレゼン術」「IDEA*IDEA プレゼンハック 〜プレゼン改善のための10個の小技〜」などは参考になると思います。しかし、このPodcastはそれ以前の問題。せっかく自分の言葉で語っていらっしゃるのですから、「どう伝えるか」をぜひ改善していっていただければと思います。これからも聞きますので、どうぞよろしく!

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2008年11月11日

中島孝志著「すごい! メモ術」

中島孝志著「すごい!メモ術 「ビジネス力」をアップさせる達人たちの手の内を盗め! (JBシリーズ)」実業之日本社、¥1,470

久しぶりの書評です。

 さっそくですがこの本、使えます。私にとってメモを取ることはずいぶん習慣になったと思うのですが、それでもここに書いてあることを読んで、いくつも新しい発見がありました。来年用にトラベラーズ・ノートの購入は12月に入ってからでいいと思っていました。しかし! この本を読んで一刻も早く実践あるのみと思い、本を読み終えてすぐ、買いに行きました(笑)。

 中島氏はメモを取るときに一番大切なこととして、次の2つをあげていらっしゃいます。
(1) 「言葉」ではなく、「人間」をメモる
 目を見て聞く。話をしている人の全体像を見る。
(2) 「相手の言葉」ではなく、「自分の言葉」をメモる
 汗と涙と創意工夫を糧に言葉を紡いできた人は、言葉が深くなる。人と会って触発されたこと、周囲の仲間から受けた刺激、日々の仕事から教えられたことを専用ノートに書き留める。

 メモは記録なのですが、何を記録するのか? 中島氏のインタビューノートの作りかたが紹介されていて、
(1) 最初のページは使わない
(2) 左右見開きで使用
(3) 左ページの左端に等間隔で10分ずつ刻む
(4) 左ページの残りは中央部で上からタテ線を引く
(5) 発言はその左側
(6) 自分の意見を右側
(7) 見開きの右ページはアイデア、企画、連想したことなど自由にノート。落書きで構わない。
(8) 箇条書きが基本。イラスト、マンガ可
(9) 数字、固有名詞は正確に
(10) 略字、暗号、図解を駆使
こんな使いかたをしているそうです。話そのものより、そこから生まれるひらめきや気づきを重視する姿勢。インタビューノートに限らず、こうしたノートの使いかたは非常に参考になると思います。出典は忘れましたが、たしか日垣隆氏も相手の著作はすべて読んで、十分予習してきた上で、インタビューでは「自分が感じたこと」を中心にノートするとおっしゃっていたように記憶しています。

 もう一つ、アイデアの出しかたが紹介されていて、これも私は参考にさせていただきたいと感じました。私自身は日常的にアイデアが求められるような仕事はしていないのですが、ブログを書くときにでも応用ができそうです。
 孫正義の「単語カード・メモ術」=一人ブレストは、
(1) 単語カードを1セット20枚×10個用意
(2) 単語カードにキーワードを1つずつ書く。だぶらないように
(3) 100枚×2セットのカード帳にする
(4) 2セットのカード帳をアトランダムにめくる
(5) 2つの単語を眺めてアイデアを練る

 放送作家「視聴率200%男」安達元一のしりとりアイデア術
(1) テーマをメモに書き込む
(2) テーマ(のキーワード)の最後の文字からしりとり(「ン」の場合は1文字前)
(3) 2つのキーワードからアイデアを引き出す
(4) (2)からしりとり。(2)〜(3)繰り返し
(5) 離れたキーワードからアイデアを引き出す
こんなこともできるのですね。いったい何が生まれるのかわからない、スリリングな発想法だと思います。

 また東海林さだおのメモ術として、新聞6紙をチェックしながら、ネタを描き、平素から少しずつ将来の仕事を積み上げておくという姿勢も重要だと感じました。会った人、見たこと、聞いたこと、感想、意見を毎日克明にメモする。これは大変です。今からはじめても、使えるような蓄積になるのはずっと先の話。私の場合、メモはブログのネタとしてはき出していますが、使わなかったネタが活用されていないと感じました。何か手を考えたいと思います。

 メモとは直接関係しませんが、「半径5m以内に師匠、ライバル、指南役を持つ」というのは気に入りました。私は感情が表に出てしまうので、私の斜め前に座る人当たりのいい人を師匠として、真似したいと思います。誰にでも笑顔で接することはむずかしいですね。特に私の中で「この人はこんな人だ」という決めつけ(特にネガティブ評価)ができてしまうと、もうダメです。端から相手にしないようなところがあります。上司からもそれとなく指摘されますので、注意したいと思います。しかし「この人とは永遠に平行線をたどるのだろうなー」と思う方は何人かいらっしゃいますね(笑)。理屈が通用しない人などにはどう接していいか、正直わかりません(笑)。

 「メモ」が発想の道具であるとする中島氏の意見には全面的に賛成です。他の多くのかたも感じていらっしゃることでしょう。この本にはそのための手法が「てんこ盛り」です。使えると思ったものはぜひ取り入れてみてください。



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2008年11月10日

場所の確保

読書時間の確保のために、できれば会社や家以外の場所に拠点を確保したいと思っています。さらにPCが使えるとベターですね。

 条件は、
(1) お金がかからないこと。
(2) 静かである。
(3) 家や会社から遠くない。
(4) 行きたくなるような場所であるが、帰りたくなくなるのも不可(笑)。
(5) エアコンディションが効いているとよい。
ぐらいでしょうか。今の季節はまだよいですが、もっと寒くなるとたいへんですので、外気にさらされているような場所は不可(笑)。雨降りのときは使えないということがないように(笑)。夏だと神社の境内などは結構使えると思っているのですが、明かりがなくて…… 照明がコントロールできるとよいのですが。

 ファミレスのような場所はなかなかよいですけど、あそこも少額とはいえお金がかかる。実は会社のそばにすごくよい場所を発見したのですけど、これは夕方早い時間で閉まってしまう。公立の施設で、お金はかからないし空調バッチリだし、いうことないのですが…… 税金の無駄遣いとさえ言われていますので、せめていくばくかなりと私が税金の元を取って差し上げられたらと思ったのですが(笑)。ちなみにこの施設、施錠はしていないので、寝に行くことはできるかもと思っていますが、さすがに警備のかたが巡回されたりはするでしょうね(笑)。

 さて、大学内もなかなかよいですね。学生が集まるような場所は基本的にお金もかからないですし、私も定期的に利用しています。一部の場所では無線LANが使えるところもあったりして、これはいうことない! 図書館ももう少し遅い時間まで開いているといいのですけど。こちらも一部無線LANが使えます。美術館もいいですが、あれで机があるとなおいいですね!

 「図書館」が最強だろうと思うのですけど、他によい場所がないか、開拓していきたいと考えています。

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2008年11月09日

PRESIDENT 2008.9.1号 その4

PRESIDENT 2008.9.1号 その3はこちら

PRESIDENT (プレジデント) 2008年 9/1号 [雑誌]です。最後にビル・エモットの近著「アジア三国志」に関するインタビューです。

○中国
・中国の最大の問題は急速なインフレ。10月か11月まではインフレへのドラスティックな措置をとることはない。
・その後は人民元の為替レートの見直し、金利高への誘導などが出てくるだろう。70年代の日本が手本。

○日本
・かつてのような成長は見られないが、2〜3%の着実な成長を続ける可能性はある。それにはさらなる改革が必要。
・バブル清算の過程で、若年層と女性の常用雇用が多く失われた。日本はOECDで唯一、過去10年にわたり絶対貧困率が上昇している。
・小泉改革で労働法改正は評価に値する。労働者の3年間の短期雇用を認めたことで、こうした労働者が労働人口の30%を占めるようになり、業績が改善し、フルタイムの仕事が創出された。消費の拡大につながり、経済を底支えするだろう。
・変わるべきは官僚ではなく、政治家のほう。政治が力を持つべき。短期的には国会のねじれ状態の解決、長期的にはさらなる経済改革の推進。
・教育改革を行い、世界クラスの大学を持つ必要性。アジアにおいてイノベーションがもっとも活発な国であってほしい。

○インド
・中国に比べて20年遅れている感じ。社会・産業インフラが未整備だから。
・03年あたりからインドのGDPに対する投資は20%半ばから30%半ばへと10ポイントも上がっている。インフラが整えばインドの製造業は十分に競争力を持つ。
・人口が多く、低賃金で働く若者が多い。商品を市場まで届けるルートができれば、90年代中国のように低コストの国としての存在意義が増す。競争力を持った大国として発展していく潜在能力を秘めている。

○その他
・アメリカのサブプライム問題は1〜2年でめどが立つだろう。
・ロシアおよび他の産油国は現在バブルの恩恵を受けているだけ。このバブルは必ずはじける。それに伴って他の天然資源の価格も落ちると、ロシアや中東の力も弱まってくる。
・そうした中でアジアの強さはさらに増す。日本は中国、インドと共に、アジアの”ハブ(要)”となっていくべき。

 私は残念ながら、エモット氏の著作は読んだことがありません。図書館からでも借りることができたら読んでみたいと思います。アメリカは1〜2年で復活するようですから、今のうちに株は買っておいてよいかもしれませんね。
 資源高の最大の注目は石油。原油高はかなり落ち着きましたけど、「中休み」という気がします。いずれ代替燃料が出てくるまでは石油が王者。「予断を許さない」とまでは申しませんが、石油価格は長期的には上昇しか考えられないと思います。もう一つ、石油以外のレアメタル系はどうなのでしょうか? レアメタルは代替するものがあるのでしょうか? このあたりはキーになるのではないかと思うのですが……



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2008年11月07日

PRESIDENT 2008.9.1号 その3

前回のPRESIDENT 2008.9.1号 その2はこちら

PRESIDENT (プレジデント) 2008年 9/1号 [雑誌]です。特集「お金の新常識60」。特集の最後は、どうなる日本!? 「『株、為替、金利』3分間ゼミ」です。

○榊原英資氏(早稲田大学教授)
(1) 第二次世界大戦後最悪の世界同時不況に突入か
 現在(注:8月ごろかな?)日本ではそれほど影響がないが、日経平均の1万円割れ、為替の円高がおこる。特に急速な円高を懸念
(2) 物価上昇にともなう金利上昇
 1〜2年後に金利2〜3%。投資も変わり目に入ったとのことで、資源のある通貨はまだしも、単なる高金利通貨では儲からないだろう。
(3) 世界のパラダイムシフト
 これまでにない資源価格の上昇とハイテク製品の値下がり。世の中が変わる中で、政治・経営・生活も変化に対応しなければならない。
 円独歩高で豪ドルでさえも下がってますから、「ミスター円」榊原氏の読みはさすがというところ。このところガソリン価格が急激に下がっていますが、潮目が変わる、今が過渡期なのかもしれないと感じます。ガソリンはまた上がる。株や為替は乱高下を繰り返す。食料価格もどんどん上がっていくだろうと思います。

○斉藤精一郎(社会経済学者)
(1) デカップリング問題
 アメリカ経済が減速することで、BRICsの景気も減速。
(2) 資源価格の高騰
 原油価格3ケタ時代を念頭におく必要。これはとりあえず遠のきましたね。
(3) インフレ
 新興国は需要増による「デマンド・プル・インフレ」。ただし金融緩和を大きく進められないので、景気はさらに悪くなるだろう。
 世界経済は世界経済は最低2〜3年は不透明な「濃霧」の時代。日本経済はスタグフレーションに見舞われ、「生活防衛不況」に突入するだろう。政策金利が 1%以上に上がることはない(先日、0.3%に引き下げることが発表されました)。株価は底高いが、上値を追うようなことはない。
 これからの世界成長を考えるキーワードは「FMWEE」、すなわちFood、Material、Water、Energy、Ecology。F以外は日本が技術力を持っている分野。日本経済はこの「逆境」をかつての石油危機のときのように乗り越え、新たな突破口を見出せるはず。

○中島厚志(みずほ総合研究所チーフエコノミスト)
・当面の日本経済はプラスの材料がない。原油価格の上昇で今年度は10兆円近い増加(GDP比2%弱)。潜在成長力が2%の日本経済にとっては大変な下押し圧力。
・世界経済の減速もブレーキ。仕入価格の上昇を販売価格に転嫁できていない→製造業の収益低下。
・新興国経済も徐々に勢いを減じており、日本企業の輸出に打撃。物価上昇で消費マインドが冷え込み、実質賃金もマイナス。日本経済の下期はゼロ成長もありうる。
・株は底堅いが、大きく上がるとは考えにくい。日本株の保有割合を増やす方向がよいだろう。
・為替に大きな変化なし。円はほとんど動かず、100円台で推移するだろう。
・金利は横ばいだが、今後1年以内に0.25%の利上げが1回あることを織り込んでいる。
・リスクが取れるなら不動産や株への投資はまちがいではないが、預貯金を増やしたり、運用するなら物価連動債がよいか。
 「プロでさえ読めないのが為替」とはよく言いますが、本当にそのとおりの展開。私がFXで儲けるのは大変でしょうね。不動産や株への投資はOKだそうですが、分散を旨とすること。なるほど。でも日本の債券はちょっと対象外ですよね(笑)。加えて、物価連動債のような商品はあまり好きではありません。

○伊藤洋一(住信基礎研究所主席研究員)
・原油価格の高騰でクルマ社会が大きく変わる可能性。
・食料、原油価格の上昇で途上国に社会不安が一気に広がる可能性。富が再配分されず、偏在する。格差の拡大。
・日本も国家としての再配分機能が低下。ただし日本経済の先行きは心配していない。

○藤巻健史(フジマキ・ジャパン代表取締役社長)
・自分は楽観主義者。サブプライム問題は終わりに近づいている。
・次のトピックは「資源インフレ」と「食料インフレ」。資源や食料を持っている国は強く、持たない国は弱くなる。向こう1〜2年のテーマ。
・どちらもない日本の通貨が強くなるはずはない。ドル安・円高は終わりに近づき、今後は本格的なインフレ。金利も跳ね上がる可能性。株か不動産を。株は短期的にはマイナスでも、歴史的に見てインフレヘッジになる。
 ああ、私も長い目で見た円安には賛成。株を買っておくことも賛成。問題は「それがいつか」ですね。藤巻さん、大丈夫ですかね?

○山崎元(楽天証券経済研究所客員研究員)
・アメリカの金融不安で資金の流れが滞る可能性が高い。
・日本経済への影響は相対的に低いが、経済的にプラスの面が見えてこない。
・日本株はあいかわらず外国人投資家頼みだが、割安水準であり、そろそろ買えるゾーンになってきている。
・しかしアメリカ経済、資源価格、物価上昇、インフレ懸念など、懸念の打ち止め感がなく、次の行動に移りにくい。
・金利の1.5%は十分に高い。
・為替は資金流入が止まらない範囲でドル安に動く。今の円の水準は少々安く、もう少し円高になってもいい。
 ずばりですね。すべて当たっているような…… 以前にも書きましたが、山崎さんはバランスの取れた見かたをしておられますし、ブログにおける発言やコメントのさばきかたもすごくうまくされています。これからも山崎さんについて行きます!

 特集は今回で終わりです。次回、最後のその4へ。



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