2020年03月16日

新聞を読むことについて。

うちの子は「新聞を毎日読んでいる」と自分で言っていて、思いついたのでメモ。


佐藤優著「知の教室 教養は最強の武器である」{文春文庫)で、
これからの時代、中産階級は二分化されて、上層は富裕層に近づき、下層はプロレタリアートに近づくと思います。その分水嶺が「新聞を読んでいるかどうか」になってくるでしょう。 (P244)
日本の場合、一般紙のほとんどが高級紙ですから、新聞を読んでいる=アッパーミドル以上です。それに対して、ネットとスマホに頼っている人は将来のプロレタリアート予備軍。つまり上に行きたかったら新聞を読めということ。 (P247)
と言っていました。家で新聞を取っていない人は職場にもたくさんいます。特に若い人。家に高齢者のかたがいたりすると、それでも新聞購読の割合は増えるような。


仕事で文章を書く機会があります。仕事をする上で記録しないということは、たぶんほとんどの仕事ではないでしょう。なんらかの「書く作業」というのは必ずあると思います。その中で「自分は文章を書くのが苦手」という人がいます。また、自分の子どもが成績が悪いけど、どうしたら上がるのだろうかと同僚同士で話しているのを聞くことがあります。これ、ぜんぶ同じ問題のような? あなた(=親)が新聞をきちんと読めば、自分でも文章が書けるようになる。また、子どもの成績も上がるような気がします。


「文章が書けるようになる」と言っても、別に作家になるわけでも、まして新聞記者になるわけでもありません。しかし主語と述語が対応し、最低限意味のわかる文章にはなる。あるいは読み返して、「主語と述語が対応していない」ということはわかるようになるでしょう。これがわからないような人もいるのです。


朝日新聞を否定するかたがいらっしゃいますね。一方で産経新聞を非難するかたもいらっしゃる。朝日新聞は入試問題などでもよく使われており、大学関係者なども読んでるいわば「インテリ新聞」なのかもしれませんが、産経新聞であっても読む価値は十分にあると思います。ただし、スマホやPCで読むのではなく、ペーパーで読むことが大事だと思います。画面で読む文字はあまり定着しないような? 紙の新聞は、第一面から最終のテレビ欄までぜんぶ目を通しますよね。読まなくても、目は通す。これが必要なのではないかと思っています。政治・経済・文化・スポーツなどひととおりのことに触れてあり、広く浅く世間で起こっていることに気づけると思います。覚えていなくても、「どこかで読んだ」と思えることは大切ですね。


新聞を読まなくても文章は書けるようになるかもしれませんし、新聞を読んでも成績は上がらないかもしれない。それでも、新聞は読むべきです。批判的に読むことが大事だと思いますが、まずは新聞をとることから。新聞は終わったメディアだとも思うのですが、それでも新聞を読むことには意味があると考えています。
タグ:成績 新聞
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2020年03月02日

本を買わなくなって、図書館に通ってる。

一昨年あたりから、本をほとんど買っていません。紙で買うのは主にマンガ、あとは子どもが本屋へ行くときに買うぐらい。それ以外は図書館で調達しています。いま、本の購入は年間2、3万円以内ではないかな?

図書館は自宅から歩いて行けるところにひとつ、自転車で行けるところにもうひとつ、また勤務先の近くにもあり、充実した「図書館ライフ」が過ごせています。読みたい本がいつも複数あって、読む本には困らない。新刊は少ないのですが、もともと評価が固まってから読むほうで、読みたい本は発行から早くても半年程度はたっています。数年はざら。10年近く、あるいはそれ以上たっている本もあるので、ぜんぜん問題ない。リクエストも出したいのですが、まず先に読みたい本を読んでからと思っていると、結局リクエストにまで至りません。

雑誌も最新刊は読み放題、しかも絶対に借りられていないので(これ重要)、どんどん使っています。

また、CDの存在も。音楽はSpotifyで聴くことができるので、聴きたい音楽を聴けばよい。図書館では「朗読」のCDをよく借りています。古典的な作品で、今さら読むのもめんどくさいと思われるような作品の朗読を、最近では借りて聴いています。車に乗りながらとか、何かしながら聴くことができて、いわば「本来なら読書に当てられない時間に読書する」ことができています。これはなかなかに便利。

マンガは、これまでに紙で買っていた本をそのまま購入することはあります。加えてKindleでは少し買っています。安売りになった時を狙って買っている。無料だったりお試しだったりで、何巻か読んでから買うケースが多い。買いたいマンガをチェックしておき、安売りになったら買うパターンです。こちらの欲しいタイミングでは出てこないので、リストだけがたまっている状態。それでも「読むものがぜんぜんない」という状態は訪れていないので、いつもなにがしかのマンガが手元にある状況です。

しかし、これも図書館で借りることも多い。出会いが図書館で、気に入ったマンガは購入といったことができます。うーん、なんとすばらしい!

今の時期は学生がたくさんいて、ゆっくり本を楽しむことができませんが、春になればまた静かな日々がくることでしょう。
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2020年02月23日

空の玄関口

マーク・ヴァンホーナッカー著「グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅 (ハヤカワ文庫NF) - マーク・ヴァンホーナッカー, 岡本由香子」早川書房
齊籐成人著「最高の空港の歩き方 (ポプラ新書) - 成人, 齊藤」ポプラ新書
猪乙くろ、竹本真著「前略 雲の上より(1) (イブニングコミックス) - 竹本真, 猪乙くろ」講談社

私は、いわゆる「陸マイラー」というやつでして、クレジットカードを使ってマイルをためて、飛行機に「タダで」乗ることを繰り返しています。以前はJALの株主で、優待で飛ぶこともありましたが、ほとんど使わないうちに破産してしまいました。いまは、純粋にマイルだけ。

はじまりは、「グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅 (ハヤカワ文庫NF)」でした。翻訳がよかったのだろう、飛行機の旅に出たくなる本でした。「飛び恥」といわれ、ヨーロッパなどでは飛行機を使うことが減っているとか。でも正直、飛行機を使う空の旅にはロマンがあり、空港は異国へつながる特別な場所です。出張の仕事があるわけでなく、わたくしが飛行機に乗るのは年に1、2回、あるいは数年に1回という程度。だからよけいに、空の旅には惹かれます。

続いて、「最高の空港の歩き方 (ポプラ新書)」。空港そのものがエンターテインメント化しており、訪れる価値のある場所になっている。羽田空港には「航空神社」というのがあるそうで、受験生を抱える親としてはぜひ行ってみたい(笑)。そしてこれをビジュアルにしたら、「前略 雲の上より」というわけです。読みふけってしまい、電車で乗り過ごしそうになってしまいました…… 空港の魅力をとても伝えていて、「ただ空港に行きたいためだけに飛行機に乗る」という贅沢をしてみたくなります。それこそ時代に逆行する行為ですが(笑)……

グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅 (ハヤカワ文庫NF) - マーク・ヴァンホーナッカー, 岡本由香子
グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅 (ハヤカワ文庫NF) - マーク・ヴァンホーナッカー, 岡本由香子
最高の空港の歩き方 (ポプラ新書) - 成人, 齊藤
最高の空港の歩き方 (ポプラ新書) - 成人, 齊藤
前略 雲の上より(1) (イブニングコミックス) - 竹本真, 猪乙くろ
前略 雲の上より(1) (イブニングコミックス) - 竹本真, 猪乙くろ
タグ:飛行機 空港
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2020年02月09日

読書管理について

メモ。

冊数の管理では「ブクログ - web本棚サービス」を使っている。買った本も図書館で借りた本ももらった本もみんな入れられるので、読んだ本を管理するのに便利。「今月、本代にいくら費やしたか」といったことがわからないのは不便だが、最近本はあまり買わないことにしているので、これで今のところ問題ない。「月に10,000円まで」などとコントロールする場合には、また別の方法が必要か。

引用ができるのは便利。読み終わった本は引用した語句と一緒にEvernoteに入れているが、「Evernote Web Clipper」が期待しているように動いてくれないことがある。これはなんでだろな? 引用した文章は何かの折に引用したくなるので、Evernoteで一元管理。ふだん持ち歩いているiPhoneで、これがうまく検索できないと不便。いつも必要なわけではないが、必要なときには使えないとね。

今月何冊読み終えたか、何冊を読みはじめたかなどはこれで管理できる。でも、過去に登録していた本を今月になって読みはじめるということは少なからずあって、そういうときには登録と読みはじめる取りかかりが一致しない。そんなものかと思えばそれでよいのだけど。

昨年末からiPhoneに「Day One」をインストールしている。「ジャーナル」というソフトで、日記として使っている。これに読書記録をつけている。特にルールを決めて書いているわけではなく、「何ページ読んだ」とか書いたり書かなかったり、感想をちょこっと書くこともあるし、読書にまつわるメモを残している程度。「Day One」は他のことでも便利に使っているが、読書についても使いやすい。
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2020年01月22日

2019年の読書を振り返る

ブクログによると、2019年は179冊の本を読んでいます。100冊はマンガですが……

平均すると月15冊になりますが、2月は2冊しか読んでいません。ここでもう1冊読めていれば180冊で、切りのよい数字になったのですが。9月はKindleで「進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス) - 諫山創」が無料で29巻まで読めたのですよね。これをカウントすれば200冊超えだったのですが、あんまりかなーと思って足しませんでした。

さて、昨年読んだ本でおもしろかったものをいくつか上げます。

金子常規「兵器と戦術の世界史 (中公文庫) - 金子 常規」(中公文庫)
一昨年末に同じ著者の「兵器と戦術の日本史」を読んでいましたが、これがおもしろかった。今回はこれを世界史レベルで検討した本。
編制・装備・戦法の全く異なる元軍との対決は、戦場において不利だった日本軍に対して、その戦術・戦法に大きな影響を与えるはずであったが、たとえ台風による自滅であったにせよ、日本軍の勝利とみなされたため、武家は元寇の教訓をあえて採用しようとしなかった。鉄炮等の新兵器も一顧だにされなかったし、元軍の歩兵団体戦法は、武家の一騎打ち戦法を終わらせるものであったが、それも無視された。これらは、武家のこれまでの在り方と相容れず、その支配を危うくするものであると見られたためであろう。虚像といえども勝利感は変革を生まなかったということは、日本でも例外ではなかった。(p.46)
日露戦争以来、長らく培養されてきた銃剣白兵の方針は、うまくいかなくなったとして、にわかに火力方針に変更しても、兵器装備を含む体質がこれに相応せず、成功するはずはなかった。日本軍は、銃剣白兵の戦力を高く評価しすぎていたのであり、今となっては、この評価を低くして量で対処する、いわゆる人海戦術を採る以外になかったのである。そしてこの方法は五年後、朝鮮戦争において中国軍により実践されることとなった。(p.348)
日本は戦争状態にはありませんが、日本は変わっていないと落胆します。歴史から学ぶことはたくさんあると思うのだけど、今の総理大臣、歴史から学ばないどころか、あまつさえ都合の悪い書類はすべて廃棄。残念です。
兵器と戦術の世界史 (中公文庫) - 金子 常規
兵器と戦術の世界史 (中公文庫) - 金子 常規


川北稔「世界システム論講義: ヨーロッパと近代世界 (ちくま学芸文庫) - 川北 稔」(ちくま学芸文庫)
私は歴史を「国」を単位として見ていたし、その国は同じ一つの発展コースをたどって「後進国」から「先進国」へと段階を経ていくのだと思っていましたが、それは大きな間違いであると教えられました。
今日の南北問題は、「北」の国が「工業化」され、「開発」される過程そのものにおいて、「南」の諸国がその食料・原材料生産地として猛烈に「開発」された結果、経済や社会のあり方がゆがんでしまったことから、生じたのである。(p.168)
これ以後、現代にいたるまでの歴史は、一貫して「万物の商品化」の歴史である−−賃金労働というかたちで、労働力つまり人間も「商品化」され、土地も商品となるばかりか、産業革命以降になると、「教育」や「育児」のような家庭や共同体がもっていた役割までが「商品化」される−−が、封建社会のなかでも、商品化はよほどすすんでいたことは知っておくべきである。(p.241)
コルカタやムンバイなど、インドには工業化の動きもなかったわけでは毛頭ないが、近年のその台頭には、あきらかに情報通信技術の展開が大きな力となっている。開発とは、すなわち工業化のことであり、工業化された国こそが「中核」国であるという、かつての近代世界システムの通則が、微妙にゆらいでいる証拠が、ここにみえるというべきである。(p.2005)
これまでと時代は変わりつつあり、私たちはその真っただ中にいるのだと実感しています。欧米中心の世界は破綻しつつあると思うのですが、この土俵で戦っているかぎり、日本は落ちぶれるばかりかな?
世界システム論講義: ヨーロッパと近代世界 (ちくま学芸文庫) - 川北 稔
世界システム論講義: ヨーロッパと近代世界 (ちくま学芸文庫) - 川北 稔


河合雅司著「未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書) - 河合 雅司」(講談社現代新書)
日本の人口は急激に減りつつあるので、就職が「売り手市場」だと喜んでいたのですが、簡単に解決する問題ではないですよね。日本も衰退の一途をたどるのだろうと、暗澹たる気持ちになります。
少子高齢化や人口減少に伴う東京一極集中とは、地方から人を流出させ、それがゆえに預金の流出となり、それがまた更なる人の流出を招く。子供が生まれにくい社会は、連鎖的に地方を消滅に向かわせる。 ( p.127)
しかし、嘆いて悲観しているばかりでは何も生まれません。
個々人・個別企業の視点に立って少子高齢社会を眺めれば、悪いことばかりではないはずだ。いつの時代も、「変化」があるところにはチャンスがあるからだ。これからの大激変は、とりわけ若い世代にとっては大きく飛躍する機会ともなり得る。さあ、時代の変化を読み、わずかな勇気をもってこれまでの発想をぶち壊していこう。(p.230)
未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書) - 河合 雅司
未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書) - 河合 雅司


ジェームズ・スロウィッキー著「群衆の智慧 (角川EPUB選書) - ジェームズ・スロウィッキー, 小高 尚子」(角川EPUB選書)
適切な状況下では、集団は極めて優れた知恵を発揮するし、それは往々にして集団の中でいちばん優秀な個人の知恵よりも優れている。優れた集団であるためには特別に優秀な個人がリーダーである必要はない。(p.77)
これにつきます。部署の会議でも、気をつけようと思っています。
群衆の智慧 (角川EPUB選書) - ジェームズ・スロウィッキー, 小高 尚子
群衆の智慧 (角川EPUB選書) - ジェームズ・スロウィッキー, 小高 尚子


半藤一利著「昭和史-1945 (平凡社ライブラリー) - 半藤 一利」(平凡社ライブラリー)
この時になっても、まだ北海道の北半分を領土とすることを主張するソ連の提案を、トルーマンは真っ向から否定しました。おかげで日本はドイツのように分割されることなく、戦争を終結できたわけです。こうした歴史の裏側に隠されていた事実をのちになって知ると、いやはや、やっと間に合ったのか、ほんとうにあのときに敗けることができてよかったと心から思わないわけにはいきません。
 それにしても何とアホな戦争をしたものか。この長い授業の最後には、この一語のみがあるというほかはないのです。ほかの結論はありません。(p.498)
昭和史-1945 (平凡社ライブラリー) - 半藤 一利
昭和史-1945 (平凡社ライブラリー) - 半藤 一利
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